ワインに触れたことがある人なら聞いたことがあるだろう言葉、ヴィエイユ・ヴィーニュ。これはどういう意味を表すのでしょうか?ヴィエイユ・ヴィーニュのワインは高価なものが多いのですが、その理由と共に紹介します!
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ヴィエイユ・ヴィーニュの意味
屋久杉などでよく耳にする「樹齢」。実はワインにも関係があります。ワインを作るためのブドウの樹の樹齢は、ワインの味に大きく影響するのです。ワイナリーによっては、フラッグシップワインに使用するためのブドウ樹の樹齢を「何年以上」と定めていて、それに満たないブドウ樹から取れたブドウはセカンドワインなどに使うなどと徹底しているところもあるほどです。
ヴィエイユ・ヴィーニュとは、樹齢の高い樹からとれたブドウのみを使って作ったワインのことを指します。ワインラバーは、親しみを込めて「VV(ブイブイ)」と呼びます。具体的にどのくらい古くなければいけない、といった明確な規定はなく、一般的には30〜40年以上のものを指します。
ヴィエイユ・ヴィーニュのワインが高価な理由
ヴィエイユ・ヴィーニュのワインは一般に、若木のワインよりも高価になります。樹が古いというだけで、なぜ高価なワインに仕上がるのでしょうか?動物の老化を考えてみてください。肌のみずみずしさがなくなり、年齢とともにシワができますよね。植物も同じです。全体としての水分量が不足するため、付けることができる実の数が極端に減ります。
樹齢100年以上だと、1つの樹から一房しか収穫できないこともしばしばです。単純に、一定面積からとれるブドウの量が少ないことが、価格が上がる第一の理由です。
老化している、というと、味は大丈夫なの?と思われるかもしれません。しかし、ヴィエイユ・ヴィーニュのワインはその味わいからも高価格をつけられるのです。樹になるブドウが極端に少ないことで、栄養が集中します。また、実の大きさも小さいため、たいへん凝縮感があるのが特徴です。
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ヴィエイユ・ヴィーニュのおすすめなワイン
ヴィエイユ・ヴィーニュときいてまず、思い浮かべるのはやはり、ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールでしょう。歴史の古いフランスでは、多数の古樹が栽培されています。ピノ・ノワールは、ずっしりとした飲みごたえよりも繊細でしなやかな味わいが特徴ですが、古樹のブドウのみを使用したヴィエイユ・ヴィーニュは、上品でありながら風格を感じさせる味わいを持ち、ぎゅっと絞ったような果実の凝縮感が魅力です。同じ銘柄のワインの、ノーマルなものとヴィエイユ・ヴィーニュを飲み比べてみるのもおもしろいでしょう。
フランス以外では、スペインやアメリカでも古樹のブドウのみを使用したワインが生産されています。中には、ヴィエイユ・ヴィーニュという表記がないものもあるので、店員さんに尋ねてみましょう。
ヴィエイユ・ヴィーニュのワインの美味しい飲み方
ヴィエイユ・ヴィーニュのワインは、落ち着いた味わいと凝縮感が魅力です。チーズはハードタイプよりも柔らかく臭みの少ないブリーチーズやカマンベールチーズを選ぶとよく合います。もちろんお肉にも合いますが、ステーキなどのガッツリしたお肉ではなく、鴨のスモークや鳥レバーのパテなど、優しい味わいのものを選びましょう。
また、ヴィエイユ・ヴィーニュは赤ワインが多いので、温度にも気をつけましょう。基本的には常温で楽しめますが、ヴィエイユ・ヴィーニュは一度抜栓してしまうと香りが抜けるのが早いので、ワインサーバーがない場合はしっかりコルクを刺して冷蔵庫で保管する必要があります。飲む2時間ほど前に冷蔵庫から出し、適温で飲めるようにしましょう。
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