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ブリュット(BRUT)とはどういう意味?セック(SEC)などとの違いは?

スパークリングワインやシャンパンを見ているとブリュット(BRUT)やセック(SEC)という文字が書いてあることがあります。これらはどういう意味を表しているのでしょうか。両者の違いについても説明しますね。

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ブリュットとはどういう意味?

シャンパンやスパークリングワインのラベルには、よく「BRUT(ブリュット)」という記載があります。これは、スパークリングワインの辛さを表した言葉で、ブリュットの記載のあるワインは基本的に辛口のワインであることを意味します。

この表記は、義務ではありませんので記載のないスパークリングワインもあります。しかし、記載がある場合はワインの名前だけで辛さがわかるありがたい表記です。ワインショップでワインを選ぶときは販売員さんに尋ねれば良いですが、スーパーや量販店で買うときには辛口か甘口かの判断が難しいですよね。そんなとき、このブリュットの表記が頼りになります。覚えておくだけで、辛口を飲みたかったのに開けてみたら甘口だった、ということが無くなるので、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。

 

ブリュットとセックの違いは?

スパークリングワインの辛さはなにで決まるのでしょうか。それは、スパークリングワインの作り方に由来します。スパークリングワインを発酵させるとき、二次発酵と呼ばれる過程でお砂糖を添加して発酵の材料にします。この作業をドサージュと呼びます。この、入れるお砂糖の量を調節することで、辛口から甘口までさまざまなスパークリングワインを作ることができます。

Extra Brut(エクストラ・ブリュット)は、極辛口。添加する糖分はかなり少なめかもしくはゼロで、このゼロのワインのことをノン・ドサージュやブリュット・ナチュールと呼びます。

Extra Dry(エクストラ・ドライ)は、やや辛口のこと。ドライというと辛そうなイメージがありますが、エクストラ・ブリュットとくらべると随分優しい辛さです。

Sec(セック)は、やや辛口とやや甘口の間。糖分を残しながらもキリッとさも残る、優しい甘さです。

Demi Sec(デミ・セック)は、セックよりも糖分を多く添加したやや甘口。

Doux(ドゥ)は、甘口のことです。

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シャンパンとブリュットの関係

フランスのシャンパーニュ地方で作られるスパークリングワインだけが名乗ることを許されるシャンパンは、スパークリングワインの頂点ともいうべき存在です。シャンパンを作るワイナリーであるシャンパーニュメゾンでは、5〜8千円で販売される「スタンダードキュヴェ」と呼ばれるフラッグシップワインの他に、甘さを強くしたものや熟成を長くしたものなどをスタンダードキュヴェよりも少量生産していることが多いです。基本的に、スタンダードキュヴェはBrutで作られるため、シャンパンのほとんどはBrutであると言えます。

ラインナップとしてブリュット・ナチュールやセック、デミ・セックを作っているメゾンは多いですが、全体としての割合は10パーセントか20パーセント程度でしょう。

 

ブリュットなどで表す他のお酒

フランスの中で作られたスパークリングワインでも、シャンパーニュ地方で作られていないものや、シャンパーニュ製法を取っていないものは、シャンパンとは呼べません。シャンパンも含むフランスで作られるスパークリングワインのことを、ヴァン・ムスーと呼びます。ヴァン・ムスーの中には、シャンパン、ムスー、クレマンなど製法や生産地による分類があり、このムスーやクレマンなどのシャンパン以外のスパークリングワインも先程説明した表現で辛さが評価されます。

基本的に、甘口か辛口かを表現するBrut(ブリュット)か、Sec(セック)またはDemi Sec(デュミ・セック)あたりが多いでしょう。また、こちらも大半のものはBrut(ブリュット)、つまり辛口です。

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