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ワイン法とは何?日本でも2018年10月から適用!?

ワイン法が何か知っていますか?フランスなどヨーロッパでは、ワインに関した法律が昔から作られました。このワイン法、日本でも適用することが決まっています。さて、ワイン法とはどんなものなのでしょうか。説明しますね。

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ワイン法とは何?

ワインとは、国や地域、ブドウの種類、作り手などによって大きく味わいが変わるデリケートな飲み物です。その土地その土地に古人から語り継がれてきた伝統があり、偉大な産地で作られたワインはそれだけで高価な価格設定がなされます。

しかし、「その地で作られた」というだけで高値がつくという特徴から、まだワインが法律できちんと規制されていなかった頃、各地で産地を騙って不当に高値をつける悪徳なワイン商が現れてしまったのです。そこで生まれたのがワイン法というものです。始めたのはもちろんワイン発祥の地、フランスです。

ワイン法の制定により、ラベルに必ず明記しなければならない義務表記や、明記するかどうかが作り手に委ねられている任意表記、使用できるブドウ品種や産地などが細かく設定されることになりました。そのおかげで、悪徳なワイン商はなりを潜め、その土地その土地の伝統を守りながらワイン生産ができる環境が整えられていったのです。

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日本のワイン法は2018年10月適用

世界のワイン名産地では、ワインの生産がワイン法によって定められていることをみてきました。では、日本のワインの法律は、どうなっているのでしょうか?実は以前まで、日本のワインはワイン法による規制ではなく、酒税法でほかのお酒と同じように扱われており、ワイン生産に関する厳密な決まりはありませんでした。

しかし、近年では日本でもレベルの高いワインが生産されるようになり、いつかのフランスのように、日本でも伝統的で実力的なワインを守る必要が出てきました。そこで、ついに日本でも、徐々にワイン法が適用されることになったのです。

2018年からは、新たにワインのラベル表示に関する法律が施行されます。そのワインが日本ワインである場合、ラベルの裏に日本ワインという文字を明記することや、収穫年や産地を記載する場合はその表示を満たしたブドウを85パーセント以上使用していること、などが定められました。日本のワイン法は、今後も増えたり、改定される可能性があるでしょう。

 

フランスやイタリアのワイン法

フランスでは、ワイン法で定められた決まりによって地域ごとにワインの名前の付け方や作り方が大きく異なります。たとえば赤ワインで有名なボルドー地方では、ブドウは単一品種ではなく必ずブレンドしなければならないのに対し、ブルゴーニュ地方ではブドウのブレンドは禁止され、単一品種で作ることが義務付けられています。

また、ボルドーではシャトー(ワイナリー)そのものに格付けがあり、ワインにはシャトーの名前を名付けるのが一般的なのに対し、ブルゴーニュ地方は村や畑ごとに格付けがなされており、村名や畑名で価値が変わります。隣の畑のブドウをブレンドしてしまったワインはラベルに畑名を表記することはできません。

対してイタリアでは、どの地域で、どんなブドウを使って、どんな方法で作ったワインをなんという名前で呼ぶのか、ということがワイン法によって定められており、その特徴から、同じ名前のワインをさまざまな作り手が生み出すことになります。このように、フランスとイタリアひとつ取ってもワイン法によって厳密に決まりが定められています。

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