フランスではクレープの日と呼ばれる日があります。
日本では元旦にお節料理、子供の日にはかしわ餅、などを食べたりしますね。
今日はそのクレープの日と美味しいレシピを調べてみました。
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クレープとコインとフライパン
2月2日はクレープの日。
本場フランスでは、ある慣習に従って、クレープを自ら焼いて食べています。
ある慣習とは、左手にコインを握りつつ、右手だけでフライパンを持ち、できるだけ高くクレープをひっくり返すというもの。
うまく成功するとその年に幸運をもたらすと言われているのです。
クレープの日、2月2日はユダヤ教の「Chandlemas」の祭典の日にあたり、人々はろうそくを持って行列に並びます。
なぜろうそくを持って行列をなすのかと言えば、ユダヤ教では「赤子は生まれながら罪を負っている」とされており、聖母マリア様は赤ちゃんだったイエス様を教会で清めたわけです。
しかしその日がちょうどイエス生誕12月25日クリスマスから40日目にあたる2月2日だった、ということで、この行事のことをLaChandeleur(ラ・シャンドゥレール)「聖母のお清めの日」とも人々に呼ばれています。
Candlemasの祭典では、聖母マリア様が赤子のイエス様を清めた2月2日のこと、教会に居合わせたシモン司教が「この子は人々に明りを与える」と言われたことで、教会に「ろうそく」の明かりが灯され、参列者がろうそくを持って行列に並んだ、と言われています。
シモン司教のいう「明かり」とは「光」、つまり「太陽」を指し、その色は黄金色、形は円形ということで、クレープを連想させるため、フランスでは2月2日クレープを食べるようになったのかもしれない、とのこと。(諸説あります。)
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美味しいクレープの具
日本で一般にクレープというと、とかく生クリームの入ったお菓子のイメージが強いのですが、クレープ発祥の地フランスのブルターニュ地方では、もっぱら主食として頂きます。
塩味ベースな主食としてのクレープをクレープ・サレ(ガレット)といい、甘いお菓子としてのクレープは、クレープ・シュクレといいます。
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日本ではクレープと言うと、生クリームやアイスクリーム、イチゴやバナナなど果物類、と、とにかくクレープの中身が豪華なイメージがありますが、フランスの甘いクレープはいたってシンプルです。
美味しいシンプルなレシピなら、クレープにバターや砂糖だけで味付けをして頂きます。
他には、ジャムだけ、とかヌッテラと言う甘いチョコレートソースだけとか、そういうのが人気です。
クレープは家で作る人も多いので、そういうシンプルなクレープをデザートに何枚も食べるというのが普通です。
ただ、トッピングは自由気ままに創作できます。
甘くないクレープだったら、オーソドックスなレタスにトマト、チーズや生ハムをのせたもの、お年を召された方に人気のあるローストビーフや健康志向の鶏ささ身、地元の季節の野菜たち、牡蠣やカニや海老などの魚介をのせたもの、季節や地域によって、和洋中色んなソースを変えて、様々な味の組み合わせを楽しめそうです。
「そば粉で作るガレット」というのは、小麦で作るクレープの元になった食べ物です。
ルイ13世の妻であるアンヌ王妃が狩に出掛けたブルターニュのガレットを食され、宮廷料理に取り入れたとも言われています。
ちなみにクレープとは布地の絹のようなという意味なのでした。
さてうんちくはこのくらいにしておきましょうか。
りんごのお酒「シードル」を片手に、ぜひクレープを食べてみてください。
クレープ・シュクレのレシピ
- 小麦粉250 g
- 卵4個
- 牛乳500ml
- 塩ひとつまみ
- 砂糖大さじ2杯
- 溶かしたバター50 g
①バターと牛乳以外の材料をボールに入れてよく混ぜる。だまにならないように、へらを使って丁寧に混ぜる。
②綺麗に混ざったら、牛乳を少しずつ入れる。ここで泡だて器に持ち替えて少しずつ混ぜる。
③牛乳を全て入れて、綺麗に混ざったら溶かしたバターを入れる。生地が出来上がったら、最低1時間冷蔵庫で生地をねかし、フライパンでうすーくクレープを焼く。
こちらのレシピはクラシックなものですが、隠し味によくビールを入れるものもあります。ビールの量は牛乳の1/3程度が良いです。
気になる方は、レシピの中の牛乳を1/3ほどビールに変えてみてください!
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