ガレット(そば粉のクレープ)は、そば粉を水に溶き、丸い形に焼き上げた料理です。
そこにチーズやハム、卵、場所によっては魚介類などを包んで焼き上げるもので、おやつというより、軽い食事とされています。
まさにフランスのお好み焼きのようなものです。そんなガレットについてまとめてみました。
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ガレットの歴史
ガレットはもともとはフランス・ブルターニュ地方の郷土料理です。
ときどきガレットのことを「そば粉で作ったクレープ」という言い方をします。
ですがガレットのほうが歴史は古く、一説によると、最初に作られたのは十字軍の時代にまでさかのぼるといわれています。
というのも、現在でこそ穏やかな気候の海の見える観光地となったブルターニュ地方ですが、少し内陸に入ると雨が多く、作物を育てるには向かない土地でした。
小麦などはなかなか育たない中で、唯一ブルターニュの土地でも育ったのが、十字軍が持ち帰ったそばでした。
そのため、そばはブルターニュ地方の主食として親しまれるようになりました。
最初は小麦粉の代わりにパンのように分厚く焼かれるか、日本でいうそばがきのような団子の形で食されていました。
それが次第に水に溶き、薄く焼くと食べやすいということからガレットが定着、他の地方にも広がっていくようになりました。
そんなガレットは今ではフランス各地で軽食として親しまれ、ガレットとクレープのみを専門にあつかう店も各地に登場しています。
そんなガレットですが、本場ブルターニュでは東西によって作り方が異なるようです。
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主に異なるのは生地の作り方
ブルターニュ地方の東では、生地はそば粉と水のみ。
ぱりぱりとした軽い触感が好まれるため、薄く、軽く焼き上げることが最上のガレットとされています。
しかしそば粉だけの生地は非常に扱うのが難しく、また破れやすいため、上手なガレットが焼ける女性は非常にモテるそうです。
一方の西ブルターニュで好まれるのは、ふんわりとした生地。
そのため、生地にはそば粉のほかに牛乳や卵、小麦粉などが混ぜられて、もっちりした分厚めの生地を目指します。
普段はブルターニュの人間は結束が強く、他の地方と張り合うこともありますが、ことガレット問題に関しては、どちらの地域も自分たちのガレットが一番だと譲らないそうです。
ただ、生地のタイプは別にしても、一般的なガレットに用いられる具は、ハムとチーズ、そして卵というのは変わらないそうです。
元祖ブルターニュのガレットでは、昔はチーズは用いられなかったそうですが、こちらのほうがいい!ということで、ガレットにはチーズというのがブルターニュでも一般的になりました。
現在では、この三種類の具以外にも様々な具が登場しています。
たとえば、具のチーズを、チェダーやカマンベール、グリュイエールなど様々なものにしたタイプ。
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こちらは白ワインのおつまみにも美味しそうです。
緑の葉物野菜をたっぷり使ったサラダタイプのものも人気があるそうです。
また、最近人気が出てきた具材は「アボカド」。
健康と美容に効果があるため、サーモンとアボカド、小エビとアボカドなどのガレットも評判になっているといいます。
基本的には何を乗せても自由なガレット。
ホットプレートでも作れるので、お家でいろいろ試してみるのも楽しそうですね。
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ガレットの生地の簡単な作り方
そば粉のみを使ったタイプです。
<材料(10枚分)>
・そば粉(farine sarrasin)330g
・水750ml
・卵1個
・塩小さじ1
<作り方>
・材料を全てボールに入れて泡だて器で混ぜます。
・その後、冷蔵庫に最低1時間は入れて、生地を寝かします。
・フライパンやホットプレートにバターをひき、生地を引き、お好みの具を乗せましょう。
具に火が通れば出来上がりです!
クレープを焼く用のトンボがあれば、生地を薄く出来ていいのですが、ない家庭も多いのではないかとおもいます。
私も色々と試した結果、バターを引くと、生地がパリパリッとなって美味しいですよ。
お店で食べるガレットは、具を入れた後に、4つの面を中に入れこんで、正方形にしたものが多いですね。
もし生地があまったら、具をなしでそれだけで焼いたら、持ち運びもしやすくて、子供の手軽なおやつになります。
ぜひ、おうちでもやってみてください!
りんごのお酒「シードル」を片手に、ぜひガレットを食べてみてください。
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