フランスに住んでいると、日本のスーパーなどであまり見かけることのなかった野菜をよく見ます。
どうやって食べたらいいのか、とかわからないことが多いので、少しずつ紹介してみたいとおもいます。
まずはtopinambour (トピナンブール)です。
これは日本語だと菊芋です。
[ad#rectangle]
菊芋とは?
菊芋はごぼうと同じキク科の野菜です。
他の芋と違って、でんぷんを含んでいないのでたくさん食べてもカロリーや糖質が気になりません。
菊芋の1番の特徴は水溶性食物繊維である「イヌリン」が野菜の中でもダントツに多く含まれていることです。
その他に、亜鉛やポリフェノールやセレンなどといった、体に必要なミネラルや抗酸化作用のある物質も含まれています。
「イヌリン」の効果
菊芋を食べることでどのような効果や効能が期待できるのかと言いますと「血糖値のコントロール」や「便秘解消」に役立つと言われています。
それは、菊芋に含まれている「イヌリン」のおかげです。
イヌリンは水分を含むとゲル状になり、余分な糖質やコレステロール、塩分などを包み込んで腸へと運び、それらの分解を抑制してくれ、余分な物質の吸収をブロックしてくれます。
その結果、血液中に吸収される糖が減るので、血糖値の上昇が緩やかになるのです。
イヌリン自体糖質ですが、人の体内にはイヌリンを分解、吸収する酵素がないのでたくさん食べても血糖値に影響しません。
また、イヌリンは腸に運ばれると「フラクトオリゴ糖」に分解されて、ビフィズス菌など善玉菌のエサになります、善玉菌の成長を促し、増加させてくれます。
食物繊維の中でも、イヌリンのような「水溶性食物繊維」は便を柔らかくして、出しやすくしてくれます。
菊芋を食べることの効果や効能はイヌリンによる働きだけではありません。
[ad#rectangle]
関連記事→根セロリのレシピは?サラダ、スープ、ピューレなど!
「亜鉛」や「ポリフェノール」の効果
亜鉛やポリフェノールの働きによる効果や効能も得ることができます。
亜鉛は、血糖値を下げてくれるホルモンである「インスリン」を分泌したり、すい臓やインスリンその物の働きを助けてくれる大事なミネラルです。
また、皮膚の活性酸素を除去してくれ、老化を防いでくれる働きをする酵素「SOD」も亜鉛により働きます。
亜鉛は肌の新陳代謝を促してくれる働きがあります。
ポリフェノールは、亜鉛と共に「抗酸化作用」があります。
亜鉛は老化やがんの原因ともされる活性酸素ができる前段階で、それを抑制する作用をしてくれポリフェノールは、できてしまった活性酸素に対して直接分解してくれる作用があります。
よってポリフェノールと亜鉛の抗酸化作用の相乗効果により、より作用を高めてくれます。
菊芋には「カリウム」も含まれています。
ナトリウムの(塩分)の働きを促してくれる働きがあり、食事で塩分を控えるのが難しく塩分を摂り過ぎてしまうことで、血圧が上がってしまいます。
カリウムを摂取することにより高血圧の予防に効果が期待できます。
このように、野菜の中でもダントツに多い「イヌリン」とミネラルや抗酸化作用の相乗効果により便秘解消や血圧の上昇を抑制してくれたりといった効果や効能を実感できるのです。
菊芋茶
こうした菊芋に含まれている栄養をより簡単に摂取しやすくしたものとして「菊芋茶」があります。
お茶にしても、イヌリンや亜鉛、ポリフェノールの効果は変わりません。
腸内善玉菌を増やして、便秘やアトピーにも効果を発揮し、血糖値を下げる効果があるので糖尿病、肥満、高中性脂肪に有効に働いてくれます。
菊芋茶を飲むことでも、食べるのと同じ効果を期待できると言えます。
菊芋には、イヌリンが野菜の中で最も多く含まれているのが大きな特徴でありイヌリンの作用の他に亜鉛やポリフェノールの相乗効果により、健康や美容に高い効果を実感することができると言えます。
関連記事→菊芋の保存方法は?味や栄養も紹介!
お勧め関連動画
[ad#rectangle]