5月1日は、メーデー(MayDay)として、ヨーロッパでは春から夏の訪れを祝う日となっています。
また日本においては、この日は世界の80以上の国で国際連合などの国際機関によって定められた国際デーの祝日となっており、労働者の日として、労働者の権利と国際連帯の活動を行う日とされています。
フランスでは、この5月1日を「ミュゲ(すずらん)の日」と呼んでおり、この日にすずらんの花を贈ると、受け取った人が幸せになると言われています。
すずらん(スズラン)の日って何なのか、由来などを調べてみました。
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すずらんの日の由来とは
すずらんを売っているのは共産党員など、労働者の祭典のシンボルにもなっているようです。
親しい人や家族の幸運を祈ってスズランを贈る習慣は、フランス独自のようで「ミュゲ(すずらん)の日」と呼ばれています。
メーデー当日は、花屋から100メートル離れた場所でなら、根のないすずらんは誰でも売って良いというルールがあり、子供たちのこずかい稼ぎや慈善団体などで、街中がすずらんの花で溢れ返るようになります。
街を歩いているだけで、沢山のすずらんを持っている人に出会うため、幸せな気分になります。
フランスのこの日は、クリスマス、元旦に次ぐ祝日のようです。
古来、鈴の形をした花を持ち春の象徴でもあるすずらんは、昔からケルト人によって幸運をもたらすものと考えられていました。
かつてシャルル6世が幸せのシンボルとして側近からすずらんを贈られたことに感動したことから始まり、一般にもこの風習が広まったということです。
また、恋人たちの出会いの場として、すずらん舞踏会というものも開かれていたそうです。
女性は白いドレス、男性はすずらんの花をボタンに飾ったそうです。
こうした発祥は、親しい人(恋人や妻)に贈る習慣の元になっているようです。
すずらんの伝説
森の守護神が毒竜に襲われた際、瀕死の重傷を負いながらも毒竜を倒すことができたものの、多くの血を流しました。
その血を吸い込んだ地面からは、すずらんが咲き乱れたということです。
森の精霊たちは、傷ついた森の守護神の様子に心を痛め、それからは、すずらんは癒しの花、平和や幸福を意味するようになったということです。
しかし、すずらんは清楚で可愛らしい姿とは裏腹に、全草、特に根の部分には強い毒を持っており、取り扱いには注意が必要です。
伝説の背景には、こうした事実がほのめかされているようです。
幸福の再来、純粋、癒しなどの花ことばは、こうした伝説にちなんでつけられました。
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イエスが処刑された際
聖母マリアの流した涙がすずらんになったという言われもあり、「純粋」と言う花ことばのもとになっています。
すずらんの透明感のある清らかな香りは、香水の原料にもなっています。
ディオールのディオリッシモが、永遠の女性らしさを表現した名作としてロングセラーで有名です。
すずらんは、最近では英国のキャサリン妃のブーケとして使われていたことが話題となっています。
幸福が訪れるというシンボリックな使われ方のようです。
最近では日本でも、ブライダルに最適な由来や花ことば持つ、上品で清純な可愛らしい花として人気を集め、ミュゲの日も紹介されています。
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