ワインは色んな品種のブドウを使って作られます。それぞれの品種によって、特徴が違い、また配合やどこで作られるかによっても、ワインの味が変わってきます。
ミュスカデの品種の特徴やおすすめのワイン、一緒に食べると美味しい料理などについて説明します。
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もくじ
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ミュスカデのワインの特徴
ミュスカデワインは「シュールリー」という製法で造られています。
発酵させると酵母が澱となって沈殿します。本来ならワインに澱の香りがついてしまうので取り除くのですが、シュースリー製法で造られるミュスカデワインは澱を取り除かず、そのまま冬を越します。澱と一緒に冬を越すことで独特の風味がワインに移り、フレッシュな酸味と共に酵母の香りも感じられるワインに仕上がります。
ミュスカデは白ワインの品種です。特徴として辛口で爽やかな風味を持つ軽快なワインに仕上がることと冷害に強く、害虫への耐性も強いことです。
ミュスカデの品種
ミュスカデという品種はもともとブルゴーニュ地方にあったムロン・ド・ブルゴーニュという品種を移植し、改名したものです。なので、ミュスカデは「ムロン・ド・ブルゴーニュ」とも呼ばれています。現在は殆どナント地域で生産されている品種です。名前の通り、原産地はブルゴーニュです。
栽培技術が発達してなかった頃に、冷害を受けたことでその代替として植えられたのがミュスカデの品種の始まりとされています。この品種は緑色が強く、爽やかさが引き立つ酸味の強いブドウになります。冷害に強く、害虫への耐性も強い品種です。
ミュスカデの主な産地
フランスロワール渓谷地方の河口寄りに位置するペイナンテ地区で生産されています。ロワール川の河口に近いナント市で特に多く栽培されています。ミュスカデの収穫方法は一房一房丁寧に摘み取って手摘みで行われるところもあります。
収穫時期は8月下旬から始まり、早い時期から収穫されるのが特徴です。ミュスカデは早生の品種であり、ワイン用のブドウの栽培が盛んな地方の中でも特に早い時期から収穫が行われます。収穫時期を早めることで酸味が強い仕上がりになります。
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ミュスカデの味や香り
フルーティーでありながら辛口で、酸味がはっきりとしているのが特徴です。すっきりと爽やかなのでシンプルな料理との相性が抜群です。ミュスカデは辛口で酸味がハッキリしているサッパリとした味わいにマスカットのようなフルーティーな香りがあります。
一度香りを嗅いだら、再び嗅いだ時にすぐにミュスカデと分かるくらい印象に残る香りです。メロンやマスカットのような印象に残る香りと共に、淡くフレッシュな味わいと辛口でシャッキリとした強い酸味を感じるワインです。
ミュスカデのワインのおすすめ
ミュスカデが使われているおススメのワインは「ミュスカデ・セーヴェル・エ・メール・シュール・リー」「ミュスカデ・コート・ド・ラ・ロワール」「ミュスカデ・コート・ド・グランリュー」が挙げられます。
「ミュスカデ・セーヴェル・エ・メール・シュール・リー」は軽くて飲みやすいワインで、ワインクーラーで冷やして飲むとより軽快な口当たりを楽しむことができます。飲みやすいので飲み疲れを感じさせず、宴会や仲間との飲み会を引き立ててくれます。
「ミュスカデ・コート・ド・ラ・ロワール」は他のミュスカデの産地よりも標高が高いところで育てられたミュスカデを使用したワインです。冷涼な年だと強く酸を感じ、温暖な年だと実が熟して酸と果実味のバランスが良くなるといったヴィンテージに影響を受けやすいワインです。
魚介料理、お刺身、焼き魚といった魚料理と合わせるのがおススメです。
「ミュスカデ・コート・ド・グランリュー」はミュスカデワインの中では比較的新しいワインです。ブドウの熟が早い地域で育てられたミュスカデを使用し、滑らかで豊かな香りを感じられるワインです。ゆっくりと香りを楽しみながら頂くのがおススメです。
ミュスカデに合う料理
ミュスカデには根菜を蒸した温野菜に塩やマヨネーズ、味噌を付けたシンプルな料理やホタテや鮎、鮪などの魚を網焼きや塩焼き、鮮魚のカルパッチョにして合わせるのもおススメです。
軽めのチーズとの相性も良いです。鶏肉料理とも相性が良いので、水炊き、バンバンジー、鶏のローストといった料理とよく合います。
お寿司やお刺身とも相性が良く、塩で味わう天ぷらとも合います。
ミュスカデワインは凝った料理よりもシンプルに味付けした料理やタレなどではなく塩でさっぱりと頂く方がワインの味を引き立ててくれます。
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