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テロワールとはどういう意味?ワイン好きなら知りたい!

ワインの本などを読んでいると、最近よく見かけるのが『テロワール』という言葉です。ワインを勉強するには欠かせない言葉ですが、一体どういう意味なんでしょうか。詳しく紹介してみますね。

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テロワールの意味・概念

『テロワール』という言葉が使い始められたのは、最近のことではないでしょうか。この言葉は、フランス語で『土地に根ざすもの』という本来の言葉から派生して、ワインを表現する時には、『ワイン葡萄の畑がある場所(地域・土地)』という意味で使われています。

この『テロワール』という言葉が使われる以前には、『ワイン葡萄の生産地』、あるいは『ワイン葡萄が育った土地』という表現がなされていました。

ここで、『ワイン』ではなく『ワイン葡萄』いう、一見まどろっこしい言い方を使ったのは、たとえば、よその土地で収穫されたワイン葡萄を、消費地に近い場所でワインに醸造した場合、このワインの生産地は、ワイン葡萄からワインを醸造した土地を指すことになってしまい、ワイン葡萄が収穫された土地が、見えなくなってしまう恐れがあるからです。

『重箱の隅を突く』ような感じですが、『ワイン醸造をする場所』と『ワイン葡萄が収穫された場所』では、
最終的に、ワインとなった段階で、大きな違いを生むことになるのです。

なぜならば、ワイン葡萄も農作物の一つである以上、育てられている土地や季候の影響を強く受けますまた、ワイン葡萄は品種が多く、また、それぞれのワイン葡萄で育つのに最適な場所があり、それによって、ワインの風味や味わいが大きく変わってしまうところから、『テロワール』、つまり『ワイン葡萄の育った土地』が重視されているのです。
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テロワールがワインに与える影響

百貨店やスーパーなどのワイン売り場に行くと、国産、海外ワインなど、じつにたくさんのワインが並べられています。この景色を見ただけでも、ワインにはさまざまなものがあることがわかります。このことは、それだけ色々な土地やそこの季候によって、ワインに様々な違いが出ることを物語っているのです。

ワイン葡萄には大変に多くの種類があり、また、それぞれがお気に入りの土地や季候があることは、お話しました。おおむねワイン葡萄は、痩せた土地を好む傾向があるようです。

たとえば、他の作物が育ちにくいような砂地や瓦礫混じりで、日中と夜間の気温差が大きい場所や、大昔は海の底であった石灰岩が主な土地などです。そのようなところでも、ワイン葡萄は、厳しい炎天下で土地のミネラル分を吸い上げ、昼夜の温度差の中、葡萄の果実に糖と水分を蓄えて行くのです。

また、ワイン葡萄の表面には、本来のワイン醸造に欠かせない『天然のワイン酵母』が付いており、しっかり熟したワイン葡萄を収穫して、軽くつぶしておけば、二日から三日で発酵が始まります。

その『ワイン酵母』ひとつとってみても、土地に由来した様々な酵母があるので、『ワイン葡萄の生産地』、あるいは『ワイン葡萄が育った土地』を指す『テロワール』が重要性を持つのです。

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