主婦のつぶやき 稼ぐマインド

フランスで離婚の前にやっておきたいことは?自立への一歩

フランス在住のライフワークコーチYoshi(@yoshi_coaching)です。

フランスは離婚率が高い?とよく聞かれるのですが、周りを見ていると、確かに高いような気もします。しかし最近では日本の友達でも離婚している人がちょいちょいいるので、実際には日本とあまり変わらないような気もします。

フランスは結婚以外にも、PACS(パックス)という制度や事実婚もあり、日本ほど結婚という制度へのこだわりはありません。

ただ、結婚後に離婚する場合は日本で日本人同士と結婚した場合と、フランス人との国際結婚では全然違います。

フランスに住んでいていつ離婚となるのかもわからないので、自分の収入は確保しておいた方がいいとつくづく感じます。フランスの離婚の制度と共に、自分の収入確保に向けてやっておいた方がいいこともまとめてみます。

 

婚姻中に浮気をしていても責任は問われない

日本だったら、どちらかが不倫するなどして離婚に至ったら、慰謝料などが発生します。しかしフランスだと、日本ほどそこに責任は問われません。

ただ、一方的に離婚を言い渡した場合などに、相手に収入がないなど、生活が出来ない場合は、その間の生活費を少し補償しないといけないなど、話し合いになる事はあります。

 

離婚後に子供は共同親権になる

離婚後、日本だと、両親のどちらかに親権が行くパターンが多いです。たまに日本でも、芸能人などが離婚後に一緒に親権を持つという話を見たことがありますが、実生活では周りであまり共同親権をしている人というのは聞いたことがありません。

しかしフランスでは、離婚後は基本的には共同親権になります。

どういう風になるかというと、まずは監護権という基本的に子供と一緒に生活をする保護者を決めます。そのあとは、出来る範囲で子供は両親のもとを行ったり来たりということになるのです。

例えば監護権が父親の場合、子供たちの学校のある平日は父親の元、週末は隔週で父親と母親の家を行ったり来たりし、長期バカンスは半々で、父親と母親のもとで過ごすことになります。

日本だと、離婚したら母親が親権をとり引き取ることが多いので、そのまま母親の実家の方に引っ越したりとか、比較的自由に生活するところを決めることが出来ますが、フランスの場合はすべて裁判や弁護士などを通して決定しないといけません。

さもなければ、下手したら誘拐犯として逮捕されることもあります。

 

ハーグ条約の闇

数年前に、日本もハーグ条約に加入しました。

子供のことを考えている!とハーグ条約の内容をよくわかっていない人が見ると好意的に感じるかもしれませんが、実際は私たち国際結婚をしている人からするとあまりいいことはありません。

例えば、フランス人夫と離婚することになり、子供と日本に戻って人生をやり直したいと思ったとしても、夫側がOKと言わなければ、日本に帰ることはできず、フランスで子供を育てていかなければならないからです。

勝手に夫の許可を取らずに日本に引っ越した場合、大使館に要請することが出来、そこからフランスに連れ戻されたりする可能性もあります。

ちなみに離婚していなくても、夫なしで一時帰国をしようとするときでも、フランスの空港から出国するときに、「フランス人の夫は帰ることを許可しているのか?」と聞かれることもあります。

フランス生活が嫌になり、離婚もせず夫にも許可を取らずに勝手に日本に逃げ帰る人も少なくないようです。

 

監護権は妻と夫のどちらに行く?

離婚する際の監護権はフランス人カップルだと、ほとんどが母親側に行く場合が多いようです。日本でも親権が母親になる場合が多いので同じですね。

ただ、日仏カップルの場合は少し異なるようです。

フランスのカップルは80%以上が共働きです。そのため、母親も働いているので監護権が母親に行く場合も多いのですが、しかし日仏カップルで妻が日本人の場合、働いている確率は一気に下がります。しかもこれがパリなど都会ではなく、地方都市になると、殆どの日本人女性が働いていない状態になるのです。

そのため、監護権が欲しいと日本人女性が思ったとしても、思い通りにもらえないということは多々あるようです。

 

日本人女性もどこでも稼げるようになろう

実際に周りで、フランス人夫に一方的に離婚を言い渡され、また日本人女性である妻は、仕事を持っていなかったため、子供の監護権をとられたという知り合いがいます。

しかも、夫の浮気という日本だったら明らかに夫が有責になりそうな状況なのに、裁判では勝つことが出来なかったのです。

結局、女性が手に仕事がなかったから、負けてしまったのです。

田舎だから、手に職がないから、フランス語ができないから・・・・。稼ぐことが出来ないという理由はいくつだって考えることはできます。

でも、頑張ったら絶対未来は変わると思っています。

海外で弱い日本人がもっと活躍できる場が増えるように、邁進していきたいと思っています。一緒に頑張りましょう。

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