フランスに多いイスラム教徒。
最近ではテロなどの影響で、あまり良いイメージがないかもしれませんが、イスラム教って実際にはどういったものなのでしょうか。
ちょっとまとめてみますね。
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世界宗教
イスラム教とは世界宗教の一つで唯一の最高神アッラーを信仰する宗教です。
正式には『イスラーム』と言い唯一絶対の神アッラーフを信仰し、神が最後の預言者たるムハンマドを通じて人々に下したとされるクルアーンの教えを信じ、従う一神教です。
「イスラム」はアラビア語で神の意志への服従を意味します。
食べ物や服装などに制限があり、ムスリム、つまりイスラム教徒には「六信五行(ろくしんごぎょう)」という義務があります。
「六信」とはムスリムが信じなければならない六つのことです。
「神」「天使」「啓典」「預言者」「来世」「天命」この六つです。
「啓典」は、「コーラン」のこと。
ユダヤ教やキリスト教の教えを引き継いでいますから、イスラムでも最後の審判があり、人々は天国と地獄に振り分けられて来世へと繋がります。
最後の「天命」というのは、どういうイメージなのかそれはその人たちによって考えや感じ方が異なります。
「五行」とは、ムスリムが行わなければならない五つのことで、「信仰告白」「礼拝」「断食」「喜捨」「巡礼」の五つです「信仰告白」というのは、「アラーの他に神なし。ムハンマドはその使徒なり。」と唱えることです。
声に出さなければダメです。
この「信仰告白」というのは、次の「礼拝」と一緒におこなわれます。
「礼拝」の場面はテレビでも見たことのある人は多いと思いますが正式には一日五回、メッカの方向を向いておこないます。
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預言者ムハンマド
ムハンマドはイスラムの教義を作り上げていくときに礼拝の方向を決めました。
はじめはイェルサレムに向かってなど、いろいろと試行錯誤したのですが、最終的にはメッカのカーバ神殿に向かって礼拝することに決まりました。
世界中のムスリムが礼拝の時間にはメッカのカーバ神殿に向かって拝みます。
日本を訪れた外国人旅行者の数は、年々増加の傾向にありその流れに乗ってイスラム圏からの観光客も増加しました。
そのため「ハラール認証」の飲食店が最近では日本でも徐々に増えてきています。
イスラム教徒が安心して食事を楽しめるための「ハラール」とはどんなものかというとまず一つ目にアルコールと豚肉は全面的に禁止イスラム教徒の人にとって、日本の普通の飲食店で食事をすることはほとんど不可能と言われています。
それはイスラム教徒の聖典コーランに、食べてもいいものつまり「ハラールフード」が明確に定められているからです。
わかりやすい例でいえば、イスラム教徒はお酒を飲むことを全面的に禁止とされています。
ワインを使ったフランス料理やみりんや日本酒を使った和食はもちろん、ラム酒を使ったお菓子などもそれにあたります。
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豚肉禁止
また、豚肉も禁止とされているものの一つです。
豚肉を使った料理やポークエキスが入っているスープやゼラチンを使った甘味も禁止です。
また、トンカツを揚げた油で揚げられた魚や野菜類も食べることができません。
なぜかと言うと豚がイスラム教において、不浄な動物とされているからです。
そのためそれら禁止事項を取り除きイスラム教徒の人たちも安心して食べられる「ハラールフード」が日本にも普及し始めています。
旅行をするときや、海外のお客様を迎えるときには注意が必要です。
風習はもちろん食べ物にも気を使えてこそ日本人の「おもてなし」の心といえるでしょう。
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