フランスの宗教はどんなものがある?割合は?

フランス 宗教

 

フランスに住んでいると宗教についてよく聞かれます。

日本ではあまり宗教について考えたことがなかった人も多かったのではないでしょうか。

フランスの宗教について、書いてみますね。

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フランスはもともとカトリックの国

フランスは、フランス革命以降、宗教と国家の関係に揺れてきた国です。

19世紀から20世紀にかけて、フランス国内の労働力不足を補うために、フランスは多くの移民を受け入れてきたため、フランス人の3分の1の人々が3世代さかのぼると移民と言われています。

すなわち、フランスは、様々な人種や宗教を持つ人々がともに生活をするようなった実質的な移民国、と言えなくもありません。

その結果、フランスの宗教は、フランス革命以前はもともとカトリックの国であったのです。

約80%がカトリックやプロテスタントのキリスト教徒、500万人のムスリム人口、すなわち人口の10%がイスラム教徒です。

それ以外に仏教徒や無宗教の人々がいるとされています。

近年のテロ等のフランス社会の動向において注視すべき点は、フランス社会とイスラム教徒の問題です。

 

共和主義フランス

この問題について考察を加える際に、理解しておかなければならないのが、フランスの共和主義です。

フランスは、フランス革命以降、国家と宗教は明確に分断され、宗教は国の政治と切り離されてきました。

フランスは共和主義を国家の原則に掲げ、社会を統合するために、国と抽象的な個人、すなわち、個人の人種や性別、エスニックな背景、宗教といった属性を捨象した個人が権利と義務の契約を結ぶ、と考えられてきました。

この国家モデルにおいて、宗教は家族などの私的な空間においてのみ表現が可能であり、公的空間、例えば学校や公園等では禁止されてきたのです。

しかしながら、近年顕著にフランスを脅かしているテロの脅威は、いわゆるフランスのマイノリティであるムスリムのフランス人との軋轢あつれきがその背景にあり、宗教的マイノリティの排除や抑圧などがあったのです。

たとえば、1970年代末には、アルジェリア、モロッコ、チュニジアといった北アフリカのマグレブ系移民が、フランスで差別され、殺害事件が頻繁に起こったりしていました。

また、移民への人種差別は制度のレベルでも存在し、1983年には差別への抗議の行進がマルセイユからパリに向けて実施されました。

もともと多様な人びとが社会で平等を享受できることが1つの目的であったフランスの共和主義が、結果的に宗教的なマイノリティを抑圧することとなってしまいました。

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自由、平等、博愛

フランスは、「自由、平等、博愛」を掲げているが、「平等」を個々の人種的、宗教的、出身地の差異をないものとみなし、例えば政府の統計においてこういった指標を削除するといった表面的な平等を目指した結果、現実の生活で起こっている差別や排除などが不可視化されてきてしまったのです。

その結果、宗教的マイノリティは、差別を受けているのに差別がないものとされてきており、そのような被差別の経験が社会において公式に無視されてきたため、社会に回復し難い亀裂が生まれてきてしまったともいえます。

2003年、および2010年に制定された宗教に関する法律は、公的空間において宗教的なシンボルになるものを身に付けることを禁じたが、このような法律が共和主義の原則によって正当化されています。

しかし、フランスの外から眺めると、日曜日の午前中、国営放送ではカトリックのミサが放映され、クリスマスや復活祭のバカンスが公立学校で設けられているフランスで、これらの法律はイスラム嫌いの法律なのではないか、という印象を抱かざるを得ません。

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