フランス在住のライフワークコーチ、Yoshi(@yoshi_coaching)です。
バイリンガル教育をするにあたって、母語や母国語という言葉を聞いたことがある人も多いかと思います。あなたは同じものだと思っていませんでしたか？実は違うんですよ。
この２つ、しっかりと理解してからバイリンガル教育を行うと、子供の語学の形成にもプラスに働きます。
母語と母国語の違いについて説明し、それを踏まえてどのようにバイリンガル教育を行うのがいいのか、説明していきますね。
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母語と母国語の違い
母語と母国語の違いについて、広辞苑で調べてみると次のように書いてありました。
母語：幼時に母親などから自然な状態で習得する言語。第１言語。
母国語：国籍を持つ母国での言語。公用語。国語。
ちなみに公用語とは、その国で使われている言語のことを言います。
日本で日本の家庭で生まれ、日本の学校に通えば、母語も母国語も日本語ということになります。ただこれが、母語が異なる両親のもとに生まれたり、海外で育ったりすると、異なってきますね。
また、国によっては複数の公用語を使うところもあります。そのため、母語と母国語が違うということもあります。
例えばうちの子供たちの場合は、フランスで生まれ、今までフランスで育って来ています。父親はフランス人でフランス語が母語と母国語になるのですが、母親である私は、母語も母国語も日本語です。
さて、それではうちの子供たちの母語と母国語は一体何になるのでしょうか？
現在の段階で、子供たちは、父親や学校でフランス語、私とは日本語で話しているので、母語はフランス語と日本語、母国語はフランス語ということになります。
ここをしっかりさせておいた方が、バイリンガル教育はうまくいきやすいです。
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母語と母国語をはっきりさせないデメリット
海外に住んでいる日日家庭の子や、ハーフの子供で、母語と母国語があいまいになっている子がいます。
あなたにも、そういう記憶があるかもしれません。あいまいというのがどういうことかというと、例えばうちの子たちのようなフランスに住んでいるとして、生活していくうえで、最も必要な言葉はフランス語なのに、フランス語を話したり読み書きがあいまいになってしまうということですね。
ある程度のレベルまで達していたらいいのですが、普通のフランス人のようなレベルのフランス語がなかった場合、将来進学したり仕事に就く際に、制限が出来てしまう場合があります。
将来フランスに住むと決まっているのなら、きちんと母国語であるフランス語をまずはマスターさせる方がいいのです。
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母語と母国語をはっきりさせる理由
このように、母語と母国語をはっきりさせておかないと、母国語ばかりではなく、母語も中途半端になってしまうことがあります。
そうなると、バイリンガルではなく、モノリンガルという、どちらの言語も中途半端になってしまうということが起こります。
逆に、数年の海外滞在で、日本への帰国が確実に決まっている、駐在家庭の場合は、あくまで母国語は日本語という風にベースを日本語で勉強させた方がよくなります。
ただ、周りを見ていると、母国語を完璧にさせたいために、初めから母語も母国語に合わせて、フランス語を教えているという日仏ハーフの子供を持つ知り合いもいます。
あなたが将来日本に帰るか、あるいは帰らないにしても、きちんとしたバイリンガルにするのか、というのをしっかりを決めて、子供の語学教育をさせてください。
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まとめ
母語と母国語の違いについてまとめました。
母語は小さい時から母親などから自然な状態で習得する言葉、母国語は別名、公用語とも言い、国籍を持って住んでいる国の言語となります。
もし子供をバイリンガルにさせたいなら、あいまいに語学を教えていくよりも、しっかりと母語と母国語の違いを理解して、取り組んでいくと結果が見えやすいですよ。
参考にしてみてください。
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